性器カンジダ症は菌による炎症といわれ、男性もかかる病気ですが、特に女性の病気と言われるほど女性がかかりやすい病気です。そのため性行為による感染とは限らず、皮膚、腸管、生殖器周辺にもともと存在しているカンジダを原因とする「自己感染」の多い病気です。この真菌は、風邪気味の時や体力的に弱っている時に活動を活発化させるため、普段から健康管理をきちんとしておくことが何より大切。さらに、通気性の悪い下着、きついガードル、きついジーパンの着用も発症の原因になるので避けましょう。
症状は膣や陰部にかゆみが出てきたり、おりものが多くなったりしますが、軟膏を塗ることで完治します。中には繰り返し発症し、ときには慢性化する場合もあるので、専門の先生の指示に従ってきちんと治療を進めることが大切です。
カビの一種であるカンジダ・アルビカンスという真菌が膣内で増殖したことで炎症が起きるものが性器カンジダ症です。症状としては白いポロポロしたおりものや、カッテージチーズのようなおりものが症状として表れます。また、外陰部には非常に激しいかゆみを伴います。かゆさをそのまま放置すると膣から外陰部へと炎症が広がり、外陰部が赤くはれ、外陰部のあちこちに白いコケのようなものが付着してきます。そのため、性器カンジダ症は比較的見つけやすい病気とされています。
もともと体内には、カンジダ・アルビカンスという真菌が住みついているのですが、体の抵抗力が弱った時や、抗生物質によって膣の自浄作用が低下している時に発症しやすいので、性器カンジダ症の症状が出ているときはパートナーとの性交渉は避けましょう。
性器カンジダ症の治療を行うときは、まず膣の洗浄を行い、その後に抗真菌薬を挿入します。膣に抗真菌薬を入れるとすぐにかゆみは治まるはずです。 さらに、炎症が外陰部にまで広がっている場合は軟膏を使用しますが、治療を始めて3日~5日もすれば症状は治まってきます。かゆみも治まり、おりものの症状もなくってきますので、かなり楽になるでしょう。でもここで治療をやめてはいけません。完全にカンジダ菌がなくなるまで1~2週間は治療をしっかり継続させましょう。中途半端に治療を終えてしまうと再発しやすいため、病院の検査でおりものに菌が見つからなくなるまで治療を行うことが大切です。さらに、パートナーのいる人は相手にも感染している可能性がありますので、一緒に検査を受けて治療を行いましょう。