膣や子宮の入口の頸部に0.1ミリくらいの膣トリコモナスの原虫が寄生し、炎症を起こします。主にセックスによって感染しますが、感染源が原虫のため、浴室やトイレ、タオル、下着などから感染することもあります。症状としては、悪臭をともなう泡状のおりものが増える、外陰部や膣に激しいかゆみや痛みを感じる、などがあります。症状が進むと、不妊症や早産、流産を招くこともあるので、早めの治療が必要です。また、男性にはほとんど症状が出ないため、気付かないままセックスを続けることで感染を繰り返すという危険性もあります。感染の自覚症状を感じたら、パートナーと一緒に検査と治療を受けましょう。
潜伏期間は4日~1カ月程度。最も多い感染部位は尿道と膣で、粘膜に感染します。悪臭をともなう黄色や褐色の泡状のおりものが増えたり、外陰部や膣に激しい痛みやかゆみを感じます。また、炎症が広がると、セックスや排尿の際にしみるような痛みや不快さを感じることもあります。ただし、女性でも症状の出ないケースが20~50%あるともいわれているので、少しでも気になったら、早めに検査を受けましょう。
抗生剤を約10日間服用しますが、膣内に膣錠を挿入するケースもあります。薬の服用中に飲酒をすると、アルコール中毒症状が出る可能性もあるので、飲酒は禁止されています。また、症状がおさまっても、膣内に原虫がしつこく潜んでいる可能性があるため、原虫が検出されなくなるまで完全に治療を行う必要があります。自己判断で治療をストップせず、再検査を受けてから医師の指示に従いましょう。
投薬治療 | 通院のみ |
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診察料 | 3000~5000円 |
検査代 | 3000~5000円 |
薬代 | 3000円~ |